Q & A
よくいただく質問
- 小学2年生の息子が近視といわれました。目薬でなおりますか?
- 小さい頃から近視があります。レーシックという方法で治りますか?
- 会社の健診で、眼圧が高いと言われました。緑内障でしょうか。
- 黒目に白い膜が張っています。なんでしょう。
- 目がかゆくてこすっていたら、白目がゼリーみたいにふくれてきました。大丈夫でしょうか。
- 眼の前にゴミのようなものがちらちらうつります。眼をこすってみてもとれません。
- 白内障手術はいつ受けるべきでしょうか?
1. 小学2年生の息子が近視といわれました。目薬でなおりますか?
小さい子どもの場合、いわゆる仮性近視の状態であることもありますので、その場合は、数か月目薬をすることによって、戻ってくることもあります。
ただ、実際に仮性近視の状態であることは少ないようです。
授業中、黒板が見にくいと感じるのは、裸眼視力が0.7以下になった頃で、低学年では黒板の字も大きくあまり不自由はないでしょうが、高学年になればがまんせずに眼鏡を装用した方がいいでしょう。
眼鏡をすると近視がすすむ、と思われている方がいるようですが、きちんとした眼鏡をしていればその様な事はありませんので、ご安心ください。
2.小さい頃から近視があります。レーシックという方法で治りますか?
レーシック(LASIK)は、エキシマレーザーというレーザーを使って、非常に精密に角膜を削ることにより近視を矯正する手術です、現在、近視については、この手術方法により好成績で近視を矯正する事が可能です。
ただ、他に眼の病気がある場合などは手術ができないこともあります。また、非常に強い近視ですと、完全には矯正しきれない場合もあります。
眼の状態により、手術が可能かどうか、術後どのくらいの視力になるかなどは違ってきます。
当院では適応検査をしておりますので、一度ご相談ください。
3.会社の健診で、眼圧が高いと言われました。緑内障でしょうか。
眼球(いわゆる目玉)は、ボールのように硬さがあります。それが眼圧です。
眼圧は、一般的には10~21mmHgであり、それ以上ですと、眼圧が高いということになります。ただ、それだけでは緑内障とはいえません。
緑内障とは、眼圧が上がることにより、眼の奥にある神経が圧迫されて視野が狭くなる状態ですので、眼底検査や視野検査などをして判断します。
特にそれらに異常がなければ、高眼圧症ということで、時々眼圧をチェックするだけで基本的に治療は必要ありません。
まずは、一度眼科を受診されることを、おすすめします。
4.黒目に白い膜が張っています。なんでしょう。
それは、翼状片という病気だと思われます。黒目(角膜)に白眼の組織(結膜)が侵入してきた状態です。屋外で働いている方に良く見られるので、紫外線が原因の一つではないかといわれています。
刺激感があったり、炎症の為赤くなってる場合は、点眼薬で治療します。
特に症状がなく、軽度の場合は放置しておいて構いません。大きく侵入してきて、視力低下の原因となってきたら、手術を考えます。特に若い人の場合、再発することが多いので、最近では、手術の際、白眼の組織の増殖を抑える薬を使います。
5.目がかゆくてこすっていたら、白目がゼリーみたいにふくれてきました。大丈夫でしょうか。
それは、アレルギーによるもので、結膜浮腫という状態になっているのです。
びっくりされて、病院に飛んで来られる方もいらっしゃいますが、時間とともにひいていきます。かゆくてもこすらないようにし、念のため眼科を受診して下さい。場合によっては、点眼薬を処方します。
6.眼の前にゴミのようなものがちらちらうつります。眼をこすってみてもとれません。
それは、飛蚊症という状態です。
後部硝子体剥離という現象でおこっている場合は、放置しておいても問題ありません。この現象は、年齢による生理的なもので、歳をとるとほとんどの方におこりますし、近視の人ですと若いうちからおこります。ただ、網膜剥離や出血などで起こっている場合もあります。この場合は早急に治療を開始しなければなりません。まずは、眼科を受診し、眼底検査を受けてください。
7.白内障手術はいつ受けるべきでしょうか?
点眼治療は、進行を遅らせることはできますが、改善させることはできません。
ですから日常生活に困るようになったら手術を行います。運転をする人は、矯正視力が0.7以下になった場合や、老眼鏡をかけても本が読みにくくなってきたら手術を考えましょう。視力障害が白内障のためか十分に診察した上で、患者さんが不自由を感じておられれば、手術を決めています。